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関西ペイント(東証コード:4613)の株価が史上最高値を更新し、ユーロ円CBの転換価格に迫っている。
まだ、転換を意識する必要はないものの、乖離率は起債以降の最低水準を更新している。
〇転換価格まで後208円に迫る
CBは2016年6月に起債され株価はいままで一度も転換価格を上回っていないが
株価が史上最高値を更新し、転換価格まで208円に迫っている(図1参照)。
〇乖離率が急速に縮小
株価が上昇したためCBの理論価格は株価に連動し上昇したものの、CB価格の動きは鈍い状況が続き、乖離率の縮小をした(図2、3参照)。
10月末から11月19日時点の上昇率はCB価格が4.0%に対し、理論価格(株価)は10.8%という状況だ。
19日時点の乖離率は17.04%と転換を意識する水準ではないが株価が転換価格を上回るとヘッジ売りを意識する必要があるため、株価の重石材料になりそうだ。
〇転換に備え、自己株式保有率は83%
来るべき転換には、自己株式が用いられることになりそうだ。CB600億円が株式に転換された場合1,882万株に相当する。
一方、同社は2021年3月期、第2四半期時点において自己株式を潜在株式数の82.7%に相当する1,557万株保有している。
転換への対策は出来ているようだ。
株価が転換価格に迫っている。なお、このCBにはソフト・コール(130%)が設定されているためかい離率の収斂はコールの設定価格4,150円前後となりそうだ。
株価に勢いがあるため、今後の株価動向が注目される。
投稿者プロフィール
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大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)
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