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イタリア国債の金利上昇がドイツ債を上回っているため、イタリア国債とドイツ国債の金利差拡大が鮮明だ。イタリア債から資金が流出している。
〇イタリア国債とドイツ国債の金利差は今年最大値に迫りつつある
昨日、イタリア国債利回りが上昇したことをうけ、ドイツ債とイタリア国債の金利差が広がり、今年の最大値に迫りつつある。
イタリア国債の水準はどの年限も今年最大水準を付けた(図参照)。特に残存期間が長い国債ほど年初と比べ金利が上昇し、年初1.41%だった30年債の利回りは
2.1%に上昇した。
結果的にイタリア国債とドイツ債の金利差が拡大。両国の金利差は1月22日に付けた最大値に迫りつつある(表参照)。
イタリア国債利回りは他のEURO加盟国と比較し、金利水準が高いため、リスクオンの時は資金が流入し、リスクオフの時には資金が流出する。ドイツ債との金利差拡大がこのまま継続するかどうか、市場参加者が注目している。
2年債 | 5年債 | 10年債 | 30年債 | ||
1月4日 | 0.30% | 0.75% | 1.15% | 1.61% | |
5月19日 | 0.43% | 0.84% | 1.23% | 1.65% | |
最大 | 1月22日 | 0.49% | 0.88% | 1.26% | 1.70% |
投稿者プロフィール
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大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)
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