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【ミネベアミツミ:乖離率が1%台に縮小、転換の期待が高まる】
ベアリングメーカーのミネベアミツミ<6479>ユーロ円CBの乖離率が1%台に縮小したことを受け、転換が始まる可能性が高くなった。
<同社130%転換制限条項付き2022年8月償還ユーロ円CBの基本情報>
発行日:2015年8月3日
転換期限:2022年7月20日
償還日:2022年8月3日
転換価格:2,068円
発行額(残額):200億円(200億円)
130%転換制限条項:2020年8月2日までは、四半期最後の20連続営業日における終値(株価)が2,689円(行使価格の130%)以上だった場合、翌四半期に予約権を行使することができる。
乖離率は転換制限条項から解放された昨年8月以降の最低水準
昨日の株価上昇(前日比93円高の2,802円)を受け、同CBの乖離率が転換制限条項から解放された昨年8月3日以降の最低水準1.3%台(前日:2%)を付けた。
依然として乖離率がプラス推移しているものの、8月3日以降の株価の高値2,903円(終値)を付けた3月30日の水準1.96%を0.3%下回った。株価は高値より101円安いものの乖離率が0.3%縮小した格好だ。これは、CBの転換が意識され始めたことを示している。
同CBが株式に転換されると967万株に相当するものの、4月30日時点で2,086.7万株の自己株式を保有している。このためCBの転換には自己株式が用いられそうだ。つまり、CB転換に伴い新株が発行されないため一株当たり利益(ESP)の希薄化を懸念する必要はなさそうだ。一方、CBの転換は一時的な需給悪化につながるため、株価の重石になりうる。
投稿者プロフィール
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大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)
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