エイチ・アイ・エス:株価は回復したものの、クレジットは戻らず


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エイチ・アイ・エス(東証コード:9603)の株価は2020年4月6日に安値1,096円をつけ、その後は乱高下を繰り返しながら上昇し、昨日(5月17日)の終値が安値の2.06倍(2,263円)に達したものの、クレジット市場は依然として改善していない状況だ。例えば3回債(2024年2月償還)の国債との金利差(Tスプレッド)が941bpに、利回りは10.23%と株価が安値を付けた2020年4月6日の1.25%から利回りは約8倍に、Tスプレッドは45bpから21倍に拡大した。

〇社債利回りと株価との相関は低い
一般的に株価とクレジットは逆相関の関係があると言われている。これは、株価が上昇すれば、企業が発行する社債のクレジットが改善し、結果的に社債の利回りが低下するためだ。
しかし、同社の場合はこの関係が確認できなかった。株価が安値を付けた2020年4月6日から現在までの株価とクレジット(3回債)の相関は0.28低いためだ。
同社のJCR格付けはBBB-(NEG)のため、ワンノッチ(1格)引き下げられるとBBとなり、実質的なジャンク債扱いとなるため、市場ではすでに格下げを織り込み、そのため株価との相関性が低水準で推移しているように思われる。株価の戻り歩調にあるが、今後は株価がクレジットに足を引っ張られてしまうかもしれない。

投稿者プロフィール

タダシ
大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)

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