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・Qレシオが帰ってきた！

株式市場では仮想通貨投資を増加させている「暗号資産トレジャリー企業」が注目されています。日本企業ではメタﾌﾟﾗネット、gumi、リミックスポイント、ANAP、マックハウスなど。これらの銘柄の騰落率は高く、メタﾌﾟﾗの年初来騰落率は411％、ANAPは260％、マックハウスが142％などの銘柄は2倍以上に上昇。

株価が上昇する理由はビットコインが高いから。なんか、これは1980年後半に経験した日本の不動産バブルと同じ構造です。

当時はやった株価算出手法Qレシオによる株価評価です。Qレシオとは、株価を一株当たり実質純資産で割ったものです。PBRと似ていますがPBRは一株当たり簿価ベースの純資産で割ったもの。

当時は企業が保有している不動産価格が時価評価され株価が急伸。しかし、その後の不動産バブル崩壊で株価は大暴落。

 

また、ＱレシオはソフトバンクＧの孫さんがソフトバンクＧの価値として、投資家に訴え続けていた理想株価とも同じ。ソフトバンクのHP上にも理想株価が日々アップデートされていたものの機関投資家はスルー。Qレシオで株価を判断する機関投資家はいません。バブルを株価に反映させてはいけません。

 

暗号資産トレジャリー企業の株価はバブルです。大けがしないうちに手を引いた方が良いと思います。メタﾌﾟﾗのPERは1819倍と天文的な数字です。下げ始めると歯止めが聞かないでしょう。

値動きが激しい銘柄なのでディトレにぴったりの銘柄す。もし、参加されるならロスカットルールを作り、システマティックなトレードに徹してください。オーバーナイトはダメです。

 

・米国クレジット

米国クレジットは大きな変化なし。

 

・新興国

インドネシア、タイから資金が流出。イスラエルのETFが急騰。イスラエル市場

テルアビブ125指数は前週比6％上昇。なんでだ？

 

・気になる日本株

アドバンテストの株価が元気を取り戻しました。一方、東京エレクの動きが鈍く東京エレク/アドバンテスト倍率は2.44倍に低下。この数字は歴史的にみてかなり低い値です。

かつて日経平均を押し上げた2銘柄。東京エレクの今後の動きが気になります。

 

・インド

インドは中小型から大型に資金が入っています。外国人も買い越し。

 

 

データ：Bloomberg

証券アナリスト協会認定アナリスト（CMA）

国際公認投資アナリスト（CIIA）

AFP

藤井理