CBによる錬金術、センコーGHDはCB発行で5.5億円の利益


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企業物流大手のセンコーグループホールディングス<東証コード:9069>がユーロ円CBを発行し、5.5億円にのぼる社債発行差益を手にした。

 

<同社2025年3月償還ユーロ円CBの基本情報>

発行日:2021年3月18日

転換期限:2025年3月4日

償還日:2025年3月18日

転換価格:1,218円

発行額:220億円

募集価格:103.00円

払込価格:100.50円

ソフトコール:コールは、2023年9月18日以降、株価の終値が20日連続して、転換価格の120%(1,462円)以上だった場合に発生する。

 

3%のプレミアム付き発行

同社が2日に起債した2025年3月償還のユーロ円CBの発行価格は額面100%に対して103.00%と、3.0%のプレミアム付きの発行だ。

103.0%のうち100.5%が同社に払い込まれる。

したがって、CBの発行額220億円に対して、募集金額が226.6億円、同社への払い込み金額が221.1億円となる。

その結果、この起債で同社には5.5億円の社債発行差益が発生した。これを加味した4年間の資金調達コストはマイナス0.125%となる。

 

今回の起債はリキャップCBで、起債金額の内40億円(最大株数:470万株)が自己株買いに充てられる。

同社の2021年2月末時点の発行済株式数は約1.521億株、自己株式の保有数は82.3万株だ。

一方、CB起債額220億円は1,806万株に相当する。

なお、同社は転換価格が930円の2022年3月償還に償還されるユーロ円CBを100億円発行している。

既に株価が転換価格を上回り、CBのプレミアムも2%を下回ってきた。

CB2銘柄の潜在株式数は2,881.5万株に相当するため、自社株買い(最大)と自己株式保有数の合計(552.3万株)を大きく上回る。

このため、EPS(一株当たりの利益)が減価するため株価の上値は重くなりそうだ。

 

投稿者プロフィール

タダシ
大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)

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