ボーイングがドル債4銘柄を起債、円投なら5年債がお得


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米国のボーイング社はドル建社債4銘柄を起債した。

それぞれの銘柄を円換算した場合、5年債に割安感がある。

〇ボーイング、ドル債4銘柄を起債、円換算利回りは5年債がお得

同社が起債した新発債の条件は以下の表の通りで、円換算後の利回りは5年債に投資妙味がありそうだ。

新発2.75%2026年2月債(5年債)の条件は、発行価格99.92ドル、T+240bpだった。

この債券を円SWAPすると円換算利回りは1.81%(JGB+191bp)という水準に変換される。

新発1.95%2024年2月債(3年債)は1.29%(JGB+142bp)というレベルだ。

新発5年債と3年債の円換算後の金利差は0.5%だ。

一方、3.25%2028年2月債(7年債)と5年債の円換算利回りスプレッドは0.25%程度と5年3年の半分程度だ。

日本国債の利回りは3年債が-0.139%、5年債が-0.11%、7年債が-0.095%。

金利差は5年3年が0.03%、7年5年が0.01%と、7年までのカーブはほぼフラットだということを考慮すると5年債に割安感があるといえる。

 

クーポン 償還日 発行価格 TS(US) 円換算利回り TS 発行額(百万ドル)
1.95% 2024/2/1 99.864 180 1.29% 142 1,000
2.75% 2026/2/1 99.92 240 1.81% 191 1,400
3.25% 2028/2/1 99.978 265 2.05% 214 1,100
3.625% 2031/2/1 99.936 280 2.17% 214 1,400

 

 

〇セカンダリーは新発債の条件に収斂する動き

新発債の発行を受け、周辺銘柄ではTスプレッドが新発債の条件に収斂した格好だ。

 

2.8%2024年3月債については前日の水準がT+172bp と新発債の条件T+180bpを下回っていたため売りが出て、スプレッドが新発債の条件に近付いた(表参照)。

その他の銘柄については、新発の条件よりも割安感があったため買われスプレッドが

縮小した。とくに残存期間の長い銘柄ほど買われる結果となった。

  2.8% 2024年3月債 3.1%2026年5月債
10月28日 172 258
10月29日 182 240
新発債 1.95%2024年2月債 2.75%2026年2月債
条件 180 240
  3.25%2028年3月債 8.75%2031年9月債
10月28日 441 552
10月29日 284 325
新発債 3.25%2028年2月債 3.625%2031年2月債
条件 265 280

 

債券市場は株式市場の大幅下落をうけ、スプレッドが拡がっていたものの買い戻された結果となった。

 

 

 

投稿者プロフィール

タダシ
大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)

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