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ジェネラル・エレクトリック(GE)は2021年1月21日にコールが設定されている永久劣後債を発行している。
社債価格は額面を大きく下回り80ドル台で推移しており、コールが行使された場合の利回りは121.6%という驚異的な水準だ。
当社のROAは1.5%、現時点のクーポンは5%で、コールされなければ金利は3ヵ月Libor+3.33%の変動となる。
単純にROAと比較した場合コールの可能性が高い。
発行額が56億4,944万ドル(円換算5,900億円)と当社起債で最大だが償還にたりる現金もBS上は確認できる。
〇コールされれば利回りは121%
現時点の社債価格は81.50ドルで、2021年1月のコール日にコールされると最終利回りは121.6%となる。
社債価格は今年の2月までは額面を維持して推移していたが、その後、新型コロナの感染拡大による業績悪化懸念から社債価格は下落し、現在も低迷している(図参照)。
この社債は2021年1月21日にコールされなければクーポンが3ヵ月Libor+3.33%の変動金利となる。
現時点で計算すると3.54%程度と求められる。その後は、利率とコール日は3ヵ月毎に見直されることとなる。
現在のクーポン5%と比較すると利払い金額の負担は軽くなるものの資本制が高いことや資金が巨額なことが配慮される。
〇株価との相関は0.94と高い
図から株価と永久劣後債の社債価格には相関があると言えそうだ。
そこで、両者の相関係数を計算すると0.94という高い値がもとめられた。
あくまでも計算上の話だがコールが行使された場合、株価が大きく上昇することを意味する。
それはコールが実施されると社債価格は額面近辺まで上昇するからだ。
株価や劣後債の価格は低迷しているが今回の決算で何かが変わったのかもしれない。
コールの判断はまだ下されていない。今後の動きが注視される。
投稿者プロフィール

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大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)
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