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ブラジルやインドネシアのドル建て2年国債金利の低下が続いている。
これらの国ではイールド・カーブのポジティブ・スティープイングが起きている。
今年5月には1%程度だった5年2年のスプレッドは1.5%に拡大した。
この間の2年債利回りは2.32%から1.12%に低下した。
一方、5年債は3.25%から2.62%だった。低下幅は2年債の1%に対し、5年債が0.63%だ。
行き場を失った資金がソブリン2年を中心に流入しているようだ。
〇ドル建て2年債の利回り推移
図はブラジルとインドネシア、メキシコの2年ドル債の利回りを示している。
昨日の水準はブラジルとインドネシアが1.12%、メキシコが1.31%だった。
ブラジルとインドネシアの2年債は今年の最低水準を更新した。
なお、インドネシア2年債の水準はデータが確認できる2012年以来の最低水準だ。
ソブリン格付けはこの3国ではブラジル⇒インドネシア⇒メキシコの順に高い。
2年債の金利水準はメキシコが高いため3銘柄の中ではメキシコ2年に出遅れ感がある。
〇米国2年国債との金利差
ブラジルとインドネシアのドル建て2年国債と米国2年国債との金利差の推移を示している。
昨日、ブラジルと米国の金利差が0.99%と3月上旬以の1%割れをつけた。
インドネシアは1%だった。
昨年末の2年債の金利差はブラジルが0.45%、インドネシアが0.43%だ。
米国債とのスプレッドはまだ低下余地がありそうだ。
〇イールド・カーブ
図がブラジルのドル債の金利差(5年債と2年債)推移だ。
5年債と2年債の金利差が拡大していることが分かる。
これは、2年債の金利低下が5年債よりも進んだためだ。
5年と2年の金利差は5月時点で0.9%程度だったが現在1.5%に拡大した。
インドネシアの5年と2年ドル債の金利差がこの図だ。
インドネシアのドル債の5年2年の金利差は徐々に拡大しているがブラジルのように急拡大していない。
ブラジルの5年債には出遅れ感があるようだ。
投稿者プロフィール
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大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)
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