おざぴん タダシの金融講座1回目 転換社債について


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おざぴん)

タダシさん、いきなりですが、今日は、転換社債についてお話していただこうと思います。というのは、タダシさんのブログが毎日更新されている中で、もう少し、わかりやすくなるともっともっと読む人が増えると思うので、少しずつ、私が、ただしさんの

ブログを拝見しながら、もう少し入り口のところをご説明いただくようなことをしてみたいと思ってます。

ではまず今日は、転換社債とは何なのかということをタダシさんに説明してもらおうと思います。

タダシ)
転換社債とは、社債と株をある価格で買う権利が混ざったものと考えてください。

英語ではCB(Convertible Bond)と言います。

おざぴん)
一般に一番メジャーな流動性の高い資金調達手段は、株式と債券と言われるわけですけど、その両方の性格を併せ持っていると考えていいのでしょうか?

 

タダシ)
そうですね。
下値は100円の社債で、よほどのことがない限り、元本保証でありながら、

上値は、株式と同じような上昇が狙えるという一石二鳥の金融商品です。

 

おざぴん)
どうしてそういうものが生み出されたんでしょう。

 

ただし)
社債を発行すると、償還(満期)のときに発行した企業はお金を返さないといけないんです。社債というのは企業の借金ですから。しかし、CBの場合は、株式に転換されると、返さなくて良くなります。

要するに他人資本が自己資本に途中で変わるわけです。
企業にとっての借金が、いつの間にか自分のお金になってしまうという商品です。

というわけで発行企業にとっては、メリットがあります。一方デメリットもあります。

発行されると、発行済株式数が増えるというインプリケーション(想定)を、投資家に与えてしまいますので、株式に転換される前から、一種の希薄化が起こります。

株価というのは、EPS(一株当たり利益)X PER(株価収益率)ですので、

株数が増えるとEPSが下がってしまうため、株価の下落要因となります。

 

 

おざぴん)

今のお話を聞いていると、最初から企業は、株でお金を募ればいいと思うのですが、何で最初は株で出さないで、転換社債でお金を募るのでしょう。

要はお金が欲しいから企業は社債なり株式を発行するわけですよね。

改めてその中間にある転換社債で発行する理由っていうのを教えてください。

 

タダシ)
企業は自己資本を厚くしたいのです。しかし、
最初から株で出してしまうと、希薄化してしまいます。先ほど、転換社債で発行しても、投資家に希薄化の兆しを伝えてしまうとお伝えしましたが、それでも、最初から

株式で発行するよりは、希薄化しないわけです。

 

あとは、発行会社の手数料の話です。これは日本だけの慣習なのです。

日本で発行会社が100円で社債を発行した場合、別途、50銭を発行を手伝った

証券会社に発行会社が手数料で支払うことが多いです。

 

これが転換社債ですと、発行価格が102円50銭というのが多いのですが、

100円は企業に残り、2円50銭が、証券会社の手数料になります。
で、この2円50銭は、投資家が手数料を払う仕組みになっているんです。

そうすると発行企業にとっては、今のこの低金利の中で、手数料を証券会社に払うよりは、CBでクーポンが0%で、手数料がかからないのがいいのです。

 

おざぴん)クーポンとは?

タダシ)

社債の利率です。現在、日本での円ベースでは、0%のものがほとんどです。

 

おざぴん)マイナス金利のものは?

タダシ)

さすがに今のところないです。

 

おざぴん)

発行会社と証券会社のうまみはわかりました。それでは、投資家のうまみはなんでしょうか?

タダシ)

投資家にとってのメリットは、下値のリスクが小さくて上値追いができるということです。下値は社債の価格です。発行した企業に倒産などの異変が起こらない限り、ほぼ元本保証と考えていいものです。

上値は、株価と連動します。社債だとクーポン、表面利率しかもらえませんが、

CBの場合ですと、表面利率以上に価格が上昇します。

例えば、今、ソニーのCB価格は、170円台です。

発行価格は102円50銭でしたので、約70%の増加です。これは社債にはない魅力ですよね。

 

転換社債でも社債でも価格が100円を割ることをアンダーパーと言います。

しかし、ほとんどは、オーバーパーになります。これがCB=転換社債の魅力です。

 

投稿者プロフィール

タダシ
大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)

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