トランプ大統領就任で米国内需株は買い


Warning: strpos() expects parameter 1 to be string, array given in /home/tfujii46636/tadd3.com/public_html/wp-includes/compat.php on line 493

Warning: strpos() expects parameter 1 to be string, array given in /home/tfujii46636/tadd3.com/public_html/wp-includes/compat.php on line 493

Warning: preg_match() expects parameter 2 to be string, array given in /home/tfujii46636/tadd3.com/public_html/wp-includes/class-wp-block-parser.php on line 252

Warning: strlen() expects parameter 1 to be string, array given in /home/tfujii46636/tadd3.com/public_html/wp-includes/class-wp-block-parser.php on line 324

先日、Every Stock NEWSというYouTubeチャンネルにゲスト出演しました。そこでは、ニュース解説のほか、ごちそうレシオについて解説しました。
ごちそうレシオは株価が急変しても大丈夫という銘柄を選ぶ際に用いるレシオで、2008年9月のリーマンショック時に思いついたオリジナルの指数です。
ご興味がある方はネットで検索し、1月17日の番組をみてください。

① 米国株
米国株式市場は20日のトランプ氏大統領就任前に、トランプ政策期待銘柄や好業績を発表した企業の株が買われています。
トランプ氏による関税引き上げ、移民政策等は物価を押し上げ、株価のネガティブ要因です。一方、トランプ減税の延長、化石燃料生産を巡る規制撤廃、規制緩和などは株価にポジティブです。
トランプ政策の恩恵を受けられる銘柄としてキャタピラーは年初から6.4%上昇。

米国株指数では、半導体指数の上昇率(年初来)が6.6%と、S&P500の1.9%を大きく上回っています。就任後はトランプ氏の一声で株価が乱高下します。

日本企業も影響を受けますが、日本に半導体企業の中にはマーケットシェアを独占している企業が多く、それらの銘柄については割安な水準まで売られたら投資するようにしましょう。半導体の市場は成長過程にありますから。

今年は、世界の資金は米国に集まりそうです。

② 米国クレジット
米国クレジット市場は堅調。ジャンク債のTスプレッドは低水準で推移しています。
これは、株式市場にポジティブ材料です。

③ 日本株市場
日本では1月末にTOPIX銘柄数が現在の2155銘柄から流通時価総額100億円未満の
439銘柄が除外されます。
2028年7月にはTOPIXの構成銘柄は約1200銘柄に削減される予定。
これは、東証の市場改革の一環です。株価水準が低い経営者に株価や資本コストを意識した経営を促しています。
企業経営者の意識が株価に反映されるようになります。
株価水準が低い銘柄(PBR1倍割れ)はTOPIXの50%以上を占めています。
PBRはPERとROEに分解できます。PERは市場の評価なので、IR活動で引き上げることができます。ROEについては自社株買いなどで資本を減らすことで上昇させるこができますが、ROEは利益率、回転率、レバレッジの3つの要素で構成されますが、もっとも重要な指数は利益率です。経営者の課題はいかに利益率を引き上げるか。

④ キャタピラーとコマツ
建機で世界市場シェア1位キャタピラーと2位のコマツですが、株価の評価は雲泥の差があります。
PERはキャタピラーの17倍に対し、コマツは10倍。2020年から22年にかけてはこれほど広がっていませんでしたが2022年から拡大傾向が鮮明(図)。


ROEを比較するとキャタピラーが53%、コマツは13%と大きな開きがあります。(コマツの13%も良い数字ですがキャタピラーが高すぎる)。

ROEを利益率、回転率、レバレッジに分解し、比較すると、利益率はキャタピラーが15.4%に対しコマツが10.1%、回転率はほぼ同じ、レバレッジはキャタピラーの4.8倍に対しコマツは約1.9倍です。ROEの違いはレバレッジの違い。
事業拡大に積極的なキャタピラーに対し、地道なコマツと言えそうです。
今年はこの2銘柄には期待しています。コマツよ!第二の東京エレクとなってくれ!

 

⑤ 万科企業
中国でまた大手デベロッパーにデフォルト懸念が出ています。万科企業の社債利回りがデフォルト懸念から急上昇しています。
不動産市況は底を打ったようにみえますがまだまだトンネルは長そうです。

⑥ インド
インド株は引き続き小型・中型株中心に下落。
インドの経済成長は今後も期待できるため、長期投資に適しています。
NISA枠で投資すると良いと思います。


データ:Bloomberg
証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)
国際公認投資アナリスト(CIIA)
AFP
藤井理

 

投稿者プロフィール

タダシ
大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)

詳しいリンク先はこちら