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米国利下げは年内無し、注目の雇用統計が発表されました。雇用者数が増加、平均時給は前月比、前年比ともに上昇と米国経済の堅調さが示されました。これらの統計値を受け、米国債金利が急騰、FF金利の動きに先行する2年債金利は16.3bp上昇し4.887%。10年債利回りは14.6%上昇の4.434%。株式市場はダウ、ナスダックともに下落しました。
金利上昇の割には株価の下落が限定的だったので、来週以降の米国株は大名行列でしょう。
日本株は、米国利下げ期待の遠のきから、ドルが買い戻されているので割安大型株に資金が入るでしょう。引き続きバリュー銘柄の押し目買い。
・日本株
バリュー銘柄の押し目買い継続。割高銘柄を買うとどこまで下がるか分かりません。株式市場の地合いは良くありませんので注意してください。
それでも値幅を狙いたい投機家の方向けの株は大阪ソーダ。
米国市場でイーライリリーが急伸しており、関連銘柄の大阪ソーダが1万円台を回復、相場全体の地合いが良くないので、来週一本釣りされるかもしれません。高値12,350円に向けてGO!
・やっぱ、インドだね
インドで総選挙が6月4日開票され、与党・インド人民党を中心とする与党連合が過半数を維持、モディ首相が政権を勝ち取りました。市場予想ではインド人民党が単独で過半数獲得としていましたが結果は単独過半数を失う240議席(過半数272議席)でした。一方、野党連合は229議席と議席数を伸ばしました。
インド人の友人の話では、インドの主な宗教はヒンズー教とイスラム教で、宗教対立もなくお互い平和に過ごしていたようです。しかし、モディ首相はイスラム教への弾圧が強く、インドで2極化が進んでいます。
インド人民党が過半数を取るとイスラム教徒への弾圧が一層進み、国内対立に発展しかねないため、野党を支持した国民が多かったとようです。
友人は選挙結果に安堵していました。また、選挙結果でインドの民主化が進んだとも言っていました。
インド株式市場は世界株が落ち込むなか、インド株は堅調。センセックス指数、Nifty50が終値で史上最高値をつけました。牽引約は、大型株、センセックス指数やNifty50が、BSE100、BSE200、BSE500の騰落率(週)を上回りました。
インド時価総額成長率は米国以上
各国ETF騰落率 インドがプラス(前週比)
Nifty50の騰落率は3.37%(週)でした。構成銘柄で最も騰落率(週)が高かったのは自動車メーカーのマヒンドラ・マヒンドラの14.01%、次がソフトウエアメーカーのテック・マヒンドラの12.14%、その次は石鹸や洗剤、加工食品など消費者むけメーカーのヒンドゥースタン・ユニリーバの10.68%、4位がシステム会社のウィプロの10.58%でした。
インド株は今後ますます注目されることになるでしょう。
外国からの直接投資ができないインド株。つみたてNISAでもインド投信は可能です。
成長枠でももちろんインド投信は購入できます。
インドで活躍している日本株も面白そうです。
私は60歳なので20年間、毎年40万円を成長枠でインド投信、つみたては毎月2万円、ナスダック100投信を購入する予定です。21年後(81歳)からインド投信40万円とナスダック100投信24万を取り崩す予定です。100歳以上生きたらどうしよう~
・インド株紹介:ウィプロ
今回はウィプロを紹介します。ウィプロはソフトウエア開発、Eコマース、インターネット・アクセスデバイス、ネットワーク管理、ITコンサルなど幅広いIT関連サービスを手掛けています。売上高は1.5兆円、純利益は約1,950億円、株式時価総額は約4.7兆円です。
データ:Bloomberg
証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)
国際公認投資アナリスト(CIIA)
AFP
藤井理
投稿者プロフィール
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大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)
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