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ソディック<6143>の国内CB1回債は、転換期限を迎えた4月14日の終値が1,063円と転換価格1,032円を上回ったものの額面3.14億円が償還された。
<同社国内1回債CBの基本情報>
転換期限:2021年4月14日
償還日:2021年4月16日
転換価格:1,032円
発行価格:102.50円
修正転換価格:1,057.8円(発行価格×転換価格)
発行額:80億円
償還金額:3.14億円
全額転換されてもおかしくなかった
転換期限(4月14日)の終値は1,063円で転換価格1,032円を31円上回っていたため、残額が全額転換されてもおかしくはない水準だった。
しかし、額面3.14億円が償還され、転換期限の終値1,063円で算出した場合の機会損失は943万円だ。
当初の発行価格は102.5円のため、当初保有していた場合の修正転換価格は1,057.8円(102.5円×1,032円)となるものの、終値1,063円を下回っていたため転換されてもおかしくない。
今年に入り、株価は転換価格を
下回って推移していたものの、3月中旬以降は転換価格を上回り、4月5日には1,087円まで上昇した(図参照)。
そのため転換する機会が何度もあったが、最終的に3.14億円が償還された。
これは、意図的に償還を迎えたのか、それとも転換期限を忘れてしまっていたのかどちらかだ。
国内CB市場で次に償還を迎える銘柄は、昭和産業<2004>の10回債で、転換期限は6月10日、行使価格は2,984円だ。昨日5月24日の株価の終値は2,951円と転換価格を下回る水準のためうかつに転換できない水準だ。残額は4月末時点で43.73億円。転換期限まで16日に迫っている。
投稿者プロフィール
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大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)
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