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ANAホールディングス(東証コード:9202)のユーロ円CB2銘柄の最終利回りは2%台と国内債と比較し割安感がある。
〇国内債より割安なユーロ円CB
ユーロ円CBは同年限の国内債と比較し、割安な水準に放置されている。
10月13日時点の2024年9月償還のユーロ円CBと29回債の利回りを比較すると、
ユーロ円CB利回りが2.03%、29回債が0.76%と、CB利回りが1.27%高い(図参照)。
残存期間が違うため、CBの償還日(2024年9月19日)の水準を29回債(2024年3月償還)0.755%と
39回債(2025年12月償還債)の利回り1.265%から直線補間法で求めると0.908%だった。
この水準とCB利回りを比べると1.12%CBの利回りが高いことになる。
〇ユーロ円CB2銘柄は何れも2%台
ユーロ円CBの利回りは2022年9月債が2.12%、2024年9月債が2.03%と、いずれも2%台だ。
2銘柄を比較すると残存期間の短い2022年9月債が2024年9月債よりも利回りが高い逆転現象が起きている(図参照)。
〇国内債のイールドカーブは順イールド
国内債11銘柄のイールドカーブは順イールドだ(図参照)。
利回りは残存年数が一番短い29回債(2024年3月6日)が0.755%、
もっとも長い2039年11月28日償還の41回債が1.845%という水準だ。
現時点ではCBの利回りが残存19.13年の41回債を上回っている格好だ。
〇購入するならどっち
利回り目的で投資するなら利回りが高い2022年9月債。株価上昇にかけるなら2004年9月債だ。
転換価格は2022年9月債が5,160.9円、2024年9月債が5,081.20円に設定されているため、
理論価格は(昨日13日の終値2,503円)2022年9月債が48.49円、2024年9月債が49.26円という水準だ。
この水準は株価が多少上場してもCB価格の影響はほとんど期待できない。
償還の短い2022年9月債は転換価格が高いことに加え、
残存年数が2024年9月債より短いためCB価格が額面以上になる可能性は2024年9月債より低いと言える。
投稿者プロフィール
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大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)
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