ロールスロイスがジャンク債を起債、総額2,700億円を調達


Warning: preg_match() expects parameter 2 to be string, array given in /home/tfujii46636/tadd3.com/public_html/wp-includes/class-wp-block-parser.php on line 417

Warning: strlen() expects parameter 1 to be string, array given in /home/tfujii46636/tadd3.com/public_html/wp-includes/class-wp-block-parser.php on line 489

業績不振に悩やまされている英国のロールスロイス社が社債を3銘柄(ドル、ユーロ、ポンド)発行した。3銘柄の発行額は円換算で約2,700億円と、大型の起債だ。

 

〇割安感があるポンド建て債

相対的に割安な銘柄はポンド建て債だ。起債通貨がまちまちのため、円SWAP後の

Tスプレッドを比較した。その結果、ポンド建て債のスプレッドが一番大きく、相対的に

割安感がある格好だ。

 

起債銘柄の条件は以下の通りだ。

通貨 クーポン 償還日 起債条件 起債額
ポンド 5.750% 2027年10月15日 T+575bp GBP 545,000,000
ドル 5.750% 2027年10月15日 T+525bp $1,000,000,000
ユーロ 4.625% 2026年2月16日 T+540bp € 750,000,000

 

当社の格付けはBa3(MDY)、BB-(S&P)、BB+(フィッチ)と、ジャンク債だ。

そのためスプレッドはいずれの銘柄も500bpを超える水準で発行された。

これらの銘柄を円にSWAPした場合、下記のように試算された。

通貨 現地通貨 円換算利回り Tスプレッド
ポンド 5.750% 4.976% T+506bp
ドル 5.750% 4.557% T+464bp
ユーロ 4.625% 4.830% T+494bp

 

ポンド建てのTスプレッドがT+506bpと3銘柄中最も高い水準だ。一方、割高な銘柄は

ドル債という結果になった。

なお、ポンドやユーロ建て債をドルにSWAPした場合は、ポンド建てが6.18%(T+567bp )、

ユーロ建てが5.84%(T+553bp )という水準だ。

 

〇起債が好感され、他の銘柄にも買いが入った

今回の資金調達でデフォルト不安が和らぎ、他の銘柄にも買いが入った。

ユーロ建て債の価格は、0.875%2024年5月債や1.625%2028年5月債は1ポイント以上買われた(図参照)。

この図では確認できないが、他の銘柄も同様に水準を切り上げていた。

〇株価は下落、起債を無視

一方、株価は前日比1.69%安の180ポンドと、今回の起債は好感されなかった(図参照)。

FTSE100指数の構成銘柄である当社の年初来パフォーマンスはマイナス73.6%と下から2番目だ。

今年の1月から6月期の連結決算は、最終赤字が53億8千万ポンド(約7500億円)と業績不振に悩まされている。

株価の回復には業績の改善が必要だ。

 

投稿者プロフィール

タダシ
大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)

詳しいリンク先はこちら