米国10年債利回り1%乗せ、日米金利差が拡大したものの円高トレンドに変化なし


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米国10年国債利回りが急伸、2020年3月以来の1%台に乗せた。

米国債利回りの上昇により、日米金利差が拡大したためドルが買い戻される結果となった。

米国債利回りは上昇したものの、政策金利の影響を大きく受ける2年債の利回り上昇は限定的だった。

ドル円と日米金利差の相関は、期間の短い国債ほど高いため、今回の米国金利の上昇は円高トレンドを反転させるほどの力はなさそうだ。

 

〇金利差とドル円の相関

ドル円と日米金利差は、金利差が拡大するとドルが買われるという正の相関が確認できる(表参照)。

過去2年間のデータでは、ドル円と30年国債の金利差の相関が0.7、2年金利差は0.74と、期間が短い国債ほど高い結果となった。

背景には債券価格の変動が長い銘柄ほど大きい(価格変動リスクが高い)ことが考えられる。

日米金利差 ドル円との相関係数
2 0.74
5 0.73
7 0.72
10 0.70
30 0.70

 

〇日米金利差拡大

米国債利回りが上昇したため、日本国債との金利差が拡大した(図1参照)。

この図から10年、30年に金利差が特に大きく広がったことが分かる。

 

〇より長い国債が売られ、カーブはベアスティープ

米国市場では期間が長い国債利回りの上昇が短い国債利回りを上回り、イールドカーブがベアスティープした(表参照)。

30年債の利回りが約10bp上昇したものの、政策金利の影響を大きく受ける2年国債金利の上昇は限定的だった。

 

  2年債 5年債 10年債 30年債
2021年1月5日 0.121% 0.377% 0.955% 1.708%
2021年1月6日 0.139% 0.424% 1.030% 1.804%
変化幅 0.018% 0.048% 0.076% 0.096%

 

新型コロナの影響でFRBが利上げをできない状況にあるため、本格的なドル高への転換はまだ先となりそうだ。

 

投稿者プロフィール

タダシ
大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)

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