すすむテスラの転換、最大額は2024年債の6,169万ドル


Warning: strpos() expects parameter 1 to be string, array given in /home/tfujii46636/tadd3.com/public_html/wp-includes/compat.php on line 493

Warning: strpos() expects parameter 1 to be string, array given in /home/tfujii46636/tadd3.com/public_html/wp-includes/compat.php on line 493

Warning: preg_match() expects parameter 2 to be string, array given in /home/tfujii46636/tadd3.com/public_html/wp-includes/class-wp-block-parser.php on line 252

Warning: strlen() expects parameter 1 to be string, array given in /home/tfujii46636/tadd3.com/public_html/wp-includes/class-wp-block-parser.php on line 324

テスラCB3銘柄の昨日の転換額は9,620万ドルで、もっとも多かった銘柄は2024年5月償還債の6,169万ドルだった。

〇株価は転換価格の10倍に上昇

株価の終値は649.86ドル、2024年5月債の転換価格は61.9655ドルに設定されているため、転換価格が株価の10倍以上に上昇している(図参照)。

理論価格は1,048.74ドルという高水準にも関わらず転換は進まず発行額18億4,000万ドルに対し、発行額の94.05%に相当する17億3058万ドルが流通している。

日本企業が発行しているCBは、理論価格が150%程度に上昇すると徐々に転換が始まり、200%を超えるとほぼ転換が終わる。理論価格が1,000%超の状況で残額が94.05%流通しているCBは存在しない。いつ転換が進んでも、おかしくない状況だ。

 

 

〇3銘柄で96万ドルが株式に転換され新株が148万株発行された

昨日、同社のCB3銘柄合計で9,620万ドルが株式に転換されたため、新株が約148万株発行される。2024年債の他、2022年債や2021年債の転換も確認されていた。2024年債の次に転換額が多い銘柄は、来年3月償還の2021年3月債で、2,761万ドルの転換が進んだ。

 

クーポン 銘柄 転換額 転換価格 発行株数
2% 2024年5月15日 $61,694,000.00 $61.97 995,619
2.38% 2022年3月15日 $6,899,000.00 $65.50 105,327
1.25% 2021年3月1日 $27,611,000.00 $71.97 383,627
合計 $96,204,000.00   1,484,573

 

 

〇転換期限まであと2ヵ月の2021年3月債

同社CB2021年3月債の転換期限が、2カ月後に迫っている。12月22日時点の残額は4億7805万ドルだ。転換価格が71.9735ドルで、潜在株式数は664.2万株に相当する(表参照)。株価の水準が転換価格を大幅に上回っているため転換期限の2月25日までに、残額が全て株式に転換される可能性が高い。

 

CB3銘柄どの銘柄についてもいつ転換が進んでもおかしくない状況だ。転換は株価にとってはマイナス要因となるため、テスラ株の先行きを占う上でも、CBの転換動向から目が離せない状況だ。

 

償還日 転換期限 発行額(百万) 残高(百万) 転換価格 潜在株式数
2021年3月1日 2021年2月25日 $1,380.0 $478.05 $71.9735 6,642,014
2022年3月15日 2022年3月11日 $977.5 $623.61 $65.5008 9,520,662
2024年5月15日 2024年5月13日 $1,840.0 $1,730.5 $61.9655 27,928,218
合計   $4,197.5 $2,832.24   44,090,895

 

 

投稿者プロフィール

タダシ
大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)

詳しいリンク先はこちら