トルコ・ショック・アゲイン 


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次回のIRTV出演が27日に決まりました。皆様、見てくださいね。

今週は新興国の恐ろしさを改めて知る週でした。トルコで大統領選最有力候補のイスタンブール市長が拘束されたことで政情不安が一気に高まり、トルコリラ、株価、債券価格が急落、CDSは拡大。

先週比では株式指数が16.57%、トルコリラは史上最安値を更新。対円では3.5円を下回る場面がありました。この通貨暴落に対し、中央銀行は介入と翌日物貸出金を46%(+2%)利引き上げ。現在3.9円前後まで買い戻されています。

エルドアン大統領は中銀の利上げを黙認し、インフレも徐々に落ち着く方向にあり徐々に投資家からの信頼が回復しつつあったものの、この件で投資家は失望しています。
このままではIMFのお世話になってしまうかもしれません。今後は外貨準備高が注目されます。

トルコリラといえば高金利通貨として人気で、2009年ごろから個人投資家向けに売り出し債が販売されていました。しかし、トルコ債を購入した投資家の多くは、後悔しているようです。

・リラ円の推移
10年前リラ円は46円でしたが、現在3.94円。当時を100とした場合の価値は8.5です。
年利複利利回りではマイナス21.8%です。


・トルコ株式市場
トルコ株式市場はパニック状況。特に銀行株が大きく下落しています。スペインの大手銀行であるBBVA(
ビルバオ・バスカヤ・アルヘンタリア銀行)はトルコのガランティ銀行に出資
(22年5月時点で出資比率約86%)しており、この混乱がスペインに飛び火する可能性があります。欧州の経済状況が良くないので欧州市場で一波乱が起こる可能性があります。

・米国株
米国株は引き続きバリュー株が優勢。特にATTやベライゾンなどの電話会社が堅調。ATTの配当利回りは4.1%、ベライゾンが6.1%です。

 


・日本株
日本市場もバリュー株が優位。日本では東証による市場改革が始まっており、上場企業は株主を意識した経営が求められています。特にPBR1倍割れの企業は、企業価値を引き上げる努力が必要です。
今週は3月決算企業の権利落ち日。3月末権利確定銘柄の権利を得るには27日までに購入する必要があります。この日までに購入しないと6月の株主優待や配当金を受け取れません。
コマツの配当利回りは3.85%、鉄が4.75%、本田技研が4.85%、商事や物産は3%程度。
10年国債金利が1.5%程度。日本市場は宝の山。

・ソフトバンクG
ソフトバンクGが7年債(借り換え債)の起債に動いているようです。クーポンの水準は3.5%前後だそうです。
現在残存期間が一番近い2031年11月償還64回債の水準が3.6%なので、3.5%ではちょっともの足りないです。今後日本の金利が上昇するので今3.5%で7年に投資するのちょっと。

それなら、ソフトバンク(9434)の株に投資した方が良いとおもいます。
債券の最大のリスクはインフレ。金利が上昇すると債券の価値は下がります。一方、株はインフレ強く、株価は数年で数倍に上昇することもあります。

配当利回りは3.98%です。藤井レシオ(株価の1年の平均的な動きを配当金でどれだけ補えるか)は1.86倍(配当金8.6円、株価の標準偏差4.6円)。ソフトバンク9434は1年の株価変動を配当金でカバーできてしまいます(過去データでは)。
企業が儲かれば増配も期待でき、株のリスクも比較的小さいため、ソフトバンクG7年債に投資するなら9434を買いましょう。

・インド
インド株式市場は小型株指数中心に買い戻されていました。投資信託の多くの銘柄が前週比5%以上買われていました。それでも昨年末比では大きく元本を下回っています。
インド投資はインドの経済成長を期待し、こつこつ積み立てるのが一番。

 

 

 

データ:Bloomberg
証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)
国際公認投資アナリスト(CIIA)
AFP
藤井理

投稿者プロフィール

タダシ
大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)

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