転換から遠のく帝人のユーロ円CB


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帝人<3401>の株価が3月下旬から下落基調にあり、先週はついに同社ユーロ円CBの転換価格(1,864.5円)を下回った。これにより、転換が期待できる時期は、転換制限条項から解放される9月28日以降に持ち越される可能性が高まった。

 

<同社2021年12月償還130%転換制限条項付きユーロ円CBの基本情報>

発行日:2014年12月12日

転換期限:2021年11月26日

償還日:2021年12月10日

転換価格:1,864.5円

株価:1,779円(4月23日)

発行額(残額):200億円(200億円)

転換制限条項:2021年9月27日までは、ある四半期の最後の取引日に終了する20連続取引日において、終値が転換価格の130%を超えた場合に限って、翌四半期に限り予約権を行使できる。

 

株価のパフォーマンスは繊維製品指数(構成40銘柄)中、38位のマイナス8.3%

同社の株価の騰落率は、マイナス8.3%と、東証TOPIX繊維製品指数(構成銘柄40)の6.03%を大幅に下回る値だ。

同社のユーロ円CBには130%転換制限条項が設定されており、いままで一度も制限条項を充たしていない(図参照)。つまり、発行額200億円が全額流通している。

予約権を行使するには、6月3日以降6月末までの株価が2,424円(転換価格の130%超)以上か、転換制限条項が無効となる9月28日以降の株価が転換価格以上で推移している場合だ。

CBが全額株式に転換されると株式数は1,072万株に相当するものの、同社は自己株式を599万株保有しているため、これを用いると新株の発行が473万株に抑えることができる。

現状、転換制限条項を充たす可能性は低いため、転換が期待できるのは、転換制限条項から解放される9月28日以降の株価が行使価格を上回っているかどうかだ。

投稿者プロフィール

タダシ
大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)

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