ゼネラルモーターズ:株価再上場以来の高値更新、CDSに出遅れ感


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ゼネラルモーター(GM)の終値は、再上場(2010年11月)以来の高値61.04ドルを付けたものの、クレジット市場ではCDSに出遅れ感があるようだ。

株価とCDSの相関係数はマイナス0.91
株価とCDSとの相関係数はマイナス0.91(過去1年)と強い逆相関の関係にある。
株価が再上場以来の高値を更新したものの、CDSは昨年2月以前の水準を回復していない(図参照)。

2020年2月24日以前のCDSは100bpを下回る水準で推移していた。このため、CDSには低下余地があると言えそうだ。
債券市場では超長期債中心に買われ、国債との金利差(Tスプレッド)の縮小傾向が鮮明だ。

昨日の市場では、GMの5.2%2045年4月債や5.95%2.49年4月債などはTスプレッドが起債以来の最低水準を更新した(表参照)。

銘  柄 利回り TS 起債日 起債時TS
5.15% 2038年4月償還 3.75% 168 2017年2月 230
5.2% 2045年4月償還 4.08% 178 2014年11月 220
5.95%2045年4月償還 4.16% 183 2018年9月 287.5

投稿者プロフィール

タダシ
大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)

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