トルコ危機再来か:中央銀行総裁更迭でトリプル安 投資家は失望


Warning: strpos() expects parameter 1 to be string, array given in /home/tfujii46636/tadd3.com/public_html/wp-includes/compat.php on line 493

Warning: strpos() expects parameter 1 to be string, array given in /home/tfujii46636/tadd3.com/public_html/wp-includes/compat.php on line 493

Warning: preg_match() expects parameter 2 to be string, array given in /home/tfujii46636/tadd3.com/public_html/wp-includes/class-wp-block-parser.php on line 252

Warning: strlen() expects parameter 1 to be string, array given in /home/tfujii46636/tadd3.com/public_html/wp-includes/class-wp-block-parser.php on line 324

 

エルドラン大統領による中央銀行総裁の更迭をうけ、トルコは株安、債券安(価格)、

通貨安のトリプル安に見舞われている。15円台だったリラ円は、一時12円台に下落し、現在13円台で推移している。

 

資本市場の信頼を失った中央銀行総裁更迭

中央銀行総裁(アーバル氏)の更迭を受け、トルコの信頼は失墜した。それは、アーバル氏がとっていた金融引き締め策が資本市場から評価されていたためだ。

エルドラン大統領による今回の更迭で、株安、通貨安、債券安のトリプル安がトルコに襲いかかっている(表参照)。CDS市場においてもトルコCDSは前日の306.76bpから439.04bpに急騰した。

トルコの混乱は海外にも飛び火している。ガランティ銀行の大株主(49.85%)であるビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(スペイン)の株価が、ガランティ銀行株下落(-9.93%)をうけ急落した(前日比-7.72%)。この下落率はサンタンデール銀行(スペイン)のマイナス1.68%を大きく下回る。

日本においては、リラ建て売出債が個人投資家向けに販売されている。アーバル氏の金融引締策によりリラが上昇しいたため、投資家には安堵感があった。しかし、今回の更迭によりトルコへの信頼が喪失した格好だ。リラ建て債のニーズが減る可能性が高い。

エネルギー資源の輸入国であるトルコ経済にとってリラ安は致命的で、物価上昇に繋がる。トルコに暗雲が垂れ込めてきた。

 

株式指数と為替
月日 トルコETF(USD) ナショナル100 リラ リラ円
3月19日 $28.56 1528.99 $7.2420 ¥15.03
3月22日 $23.15 1379.25 $7.9370 ¥13.69
変化率 -19.0% -9.8% 9.6% -8.9%
ドル債利回り
月日 2年債 5年債 10年債
3月19日 3.47% 4.78% 5.96%
3月22日 5.33% 6.37% 7.15%
上昇幅 1.87% 1.59% 1.18%
米国債との金利差
月日 2年ドル債 5年債 10年債
3月19日 3.32% 3.89% 4.24%
3月22日 5.18% 5.50% 5.45%
上昇幅 1.87% 1.61% 1.21%

 

 

投稿者プロフィール

タダシ
大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)

詳しいリンク先はこちら