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欧州国債の金利が上昇し、スペインとポルトガ7年国債利回りが2020年9月以来のプラスに転じた。欧州市場で、国債の利回りがプラスに向かい始めた。
〇プラスに転じた南欧諸国の国債利回り
昨日の欧州国債市場では、前日マイナス0.038%で取引きされたスペイン7年国債金利がプラス0.007%、マイナス0.013%だったポルトガル7年国債利回りがプラス0.035%に上昇した。プラス金利は、スペイン7年債が2020年9月13日、ポルトガル7年債が2020年9月21日以来だ。欧州市場では、南欧諸国の国債金利がプラスに転じ始めた。
米国債同様、欧州市場でも長期債金利が上昇しているため、中期債(2年債)との金利差が拡大している(表参照)。そのため、各国ではより長い国債から順次、利回りがプラスに転じている。
イタリア5年債はすでにプラス。イタリアに続き、現在マイナス0.21%のポルトガルやマイナス0.23%のスペイン5年債もプラスに転じる日が近いかもしれない。
10年国債と2年国債との金利差 | (%) | |||||
ドイツ | フランス | イタリア | スペイン | ポルトガル | ギリシャ | |
2020/12/31 | 0.143 | 0.374 | 0.958 | 0.673 | 0.760 | 0.738 |
2021/2/18 | 0.347 | 0.529 | 0.962 | 0.805 | 0.793 | 1.034 |
変化幅 | 0.204 | 0.155 | 0.004 | 0.132 | 0.033 | 0.296 |
投稿者プロフィール
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大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)
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