CBによる錬金術、リログループはCB発行で18.4億円の利益


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企業福利厚生の総合アウトソーサー、リログループ<東証コード:8876>が2027年12月償還のユーロ円CB発行にともない18.4億円の社債発行差益が発生した。

 

〇2027年12月償還債の募集価格は額面100円に対し110.5円

同社が起債した2027年12月償還のユーロ円CBは募集価格が額面100%に対し110.50%と、10.5%プレミアム価格で発行された。

なお、この内108%が同社に払い込まれる。

つまり、発行額230億円に対し、募集金額は254.15億円、払い込み金額が248.4億円となる。

この起債で同社には18.4億円の社債発行差益が発生した。7年間の調達コストはマイナス1.096%だ。

 

〇前回債の差益は18.75億円

同社が2018年に起債した2021年3月償還のユーロ円CBは募集価格が110%に対し、払い込みが107.50%だった。

発行額面が250億円に対し、募集金額が275億円、払い込み金額が268.75億円だった。

この起債は18.75億円の差益が生じていた。

 

〇転換が全く進んでいない2021年3月債

2021年3月債は額面250億円が発行されたが、起債以来株価は転換価格を上回ったことがない(図1参照)。つまり、転換は全く進んでいない。今回のCB発行による資金の使途として約100億円が2021年3月債の償還資金とされている。

 

今回発行されたリログループのユーロ円CBの募集価格は110.5%だったが、この価格を上回る募集価格のユーロ円CBが発行されたことがある。

その銘柄はユニ・チャーム2020年9月債で募集価格は111.50%、払込みは109.5%。

発行額が500億円だったので、社債発行差益は47.5億円だった。

CB全盛期の1980年代後半は募集価格が100%だった。

しかし、いつの間にか102.5%が基準となってしまい、中に今回のように募集価格が額面を大きく上回る銘柄も目立つようになってきた。

社債は発行体がコストを払うがCBのコストはすべて投資家が払う構造となってしまった。

投稿者プロフィール

タダシ
大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)

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