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オーストラリア準備銀行(RBA)は政策金利を史上最低の0.1%に引き下げたため、
オーストラリア国債の金利が低下し、日米の国債利回りとの金利差が縮小した。
金利の差縮小は今後の為替市場に影響を与えそうだ。
〇気になる豪ドルの動き、金利差は史上最低を更新
オーストラリアドルの動きが利下げを機に再び注目されている。
この利下げにより日本国債との金利差が史上最低水準を更新した。
2019年末から現時点においては、金利差と為替の相関は低いものの、
2017年末から2019年末にかけていずれの年限についても相関係数が0.8を上回っていた(表参照)。
この数値は金利差拡大が豪ドル高、縮小は豪ドル安に相場が動いていたことを意味している。
豪ドル円の相関係数 | 2019年12月末から現在 | 2017年末から2019年末 |
2年金利差 | -0.007 | 0.886 |
5年金利差 | 0.039 | 0.914 |
7年金利差 | 0.04 | 0.915 |
10年金利差 | 0.061 | 0.92 |
30年金利差 | -0.193 | 0.91 |
金利差はいずれの年限も史上最低水準を更新した(図参照)
〇オーストラリア国債と米国債の金利差はマイナス
オーストラリア国債利回りの低下を受け、米国債との金利差は縮小した。
4月にオーストラリア国債金利は米国債を上回り金利差がプラスとなったが現在では
30年債以外すべてマイナスとなっている。30年スプレッドもマイナスが目の前に迫っている格好だ。
現在、豪ドルは対ドルで反発しているものの米国や日本との金利差が縮小しているため
今後は下落に転じる可能性がある。注視する必要ありそうだ。
投稿者プロフィール
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大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)
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