ソフトバンクGの投機に対しクレジットはネガティブ


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ソフトバンク(東証コード:9984)の株価が急落。債券市場では国内債に変化はなかった。

しかし、欧州市場ではユーロ建て債の利回りが20bp程度上昇した。

昨日は米国市場が休場だったため今晩のドル債の動きが注目される。

今回のソフトバンクの投資(投機)を、クレジット市場は警戒している。

これを期にクレジットが悪化する可能性が高い。

〇円債の動き

表はソフトバンG国内紙の9月4日と7日の利回りと前日比だ。

株価は前日比7%を超える下げだったものの債券市場は無反応だった。

 

44回債 劣後1回債 劣後2回債 48回債 49回債
9月4日 1.265% 1.905% 1.900% 1.565% 1.620%
9月7日 1.260% 1.905% 1.900% 1.565% 1.620%
利回り変化 -0.005% 0.000% 0.000% 0.000% 0.000%
52回債 51回債 54回債 53回債 55回債
9月4日 1.675% 1.670% 1.685% 1.685% 1.755%
9月7日 1.675% 1.670% 1.685% 1.685% 1.760%
利回り変化 0.000% 0.000% 0.000% 0.000% 0.005%
50回債 57回債 56回債
9月4日 1.785% 1.835% 1.835%
9月7日 1.790% 1.840% 1.840%
利回り変化 0.005% 0.005% 0.005%
ハイブリッド1回 ハイ2回 ハイ3回
9月4日 4.060% 4.062% 4.562%
9月7日 4.063% 4.064% 4.564%
利回り変化 0.003% 0.002% 0.002%

 

 

〇ユーロ建て債の動き

図はソフトバンクGのユーロ建て債8銘柄のイールドカーブだ。

 

4%2023年4月債の利回りは前日位0.45%上昇、その他の債券も0.2%から0.4%程度

利回りが上昇した。

表がユーロ建て8銘柄の4日と7日の利回りだ。

4.0%2022年7月 4%2023年4月 4.5%2025年4月 4.75%2025年7月
9月4日 1.007% 1.737% 2.459% 2.434%
9月7日 1.362% 2.190% 2.671% 2.689%
変化(bp) 0.355% 0.453% 0.212% 0.255%
3.125%2025年9月 5.25%2027年7月 5.0%2028年4月 4.0%2029年9月
9月4日 2.342% 3.175% 3.073% 3.173%
9月7日 2.676% 3.387% 3.298% 3.407%
変化(bp) 0.334% 0.212% 0.225% 0.234%

 

〇2023年4月20日償還債 

ソフトバンクGは2023年4月20日に償還を迎える円債とドル債、ユーロ建て債を発行している。昨日のユーロ債の利回り上昇で円ヘッジ後の利回りが4日時点の2.07%から2.54%に上昇した。

9月4日時点のドル債の円換算利回りは1.967%、T+210bpだった。この水準は同一のユーロ建ての2.07%、T+220bpとほぼ同水準だった。

財務改善が好感され3月以降ソフトバンクのクレジットは回復傾向にあった。しかし、今回の投機に対し、ユーロ建て債はネガティブに反応した。今晩の米国債市場でのドル債の動きが注目される。

クレジットの潮目が変わったかもしれない。

 

 

投稿者プロフィール

タダシ
大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)

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