自分年金9 転換社債(CB)

梅ヶ江田餅

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転換社債(新株予約権付社債=CB)

EB債とCBの特徴                

EB

  • 債券の発行体と対象銘柄が違う
  • 転換する権利は発行者が保有
  • 利率が高い
  • 期間がCBと比較し短い
  • 転換されても発行済株数は変化なし
  • 債券価格の上昇は期待できない
  • 株価が下落すると社債価格が下落
  • 中途売却が不可能

CB

  • 社債の発行企業と対象銘柄が同じ
  • 株式(新株)に転換できる社債
  • 転換する権利は債券の保有者が保有
  • クーポン0%(日本銘柄)が主
  • 株式に転換されると発行株数が増加
  • 期間が5年程度
  • 発行価格50%が主
  • 株価が上昇するとCB価格も上昇
  • 株価が下落しても社債価格の下落は限定的
  • 中途売却が可能

CBは株と債券の両面を持った商品

債券の顔

債券は会社がデフォルトを起こさない限り

償還時には元本が戻ってきます。

CBも同様です。

償還時には額面金額が戻ってきます。

価格が大きく額面を割り込むことはめったにありません。

つまり、下値硬直性が強い商品です。

 

株の顔

株価が上昇するとCBも連動して上昇します。

(かい離水準次第ですが)

CBは、下落リスクが小さく

上昇期待がもてる商品といえます。

はじめての投資にはもってこいの商品です。

ネックは日本のCB銘柄の数です。

現在、東証上場の銘柄は13銘柄のみ。

現在、起債が止まっています。

どこで買う?

証券会社で購入できます。

株同様、東京証券取引所に上場しています。

CBには回号が付けられていてこれが銘柄になります。

なお、CBは社債ですが価格で取引されます。

例えば

ソニー6回債は135.05円(%)で取引されました。

ほとんどの銘柄にはクーポンがついていません。

(愛媛銀行1回債は0.15%を除く)。

額面は100万円単位です。

例えば

ソニー6回債を135.05円で購入した場合

135.05%×100万円=135.05万円

この金額に手数料がかかります。

投資尺度

CBの特徴は株式と交換することが出来ること。

ソニー6回債の場合は4996円の株価と交換できます。

現在、ソニーの株価は6314円です。

それが4996円で交換できるのです。

ただし、CB価格は現在135.05円です。

頭が???

CBには理論価格(パリティ)があります。

株価÷転換価格×100

6314円÷4996円×100=126.38円(%)

ソニー6回債の理論価格は126.38円です。

一方、理論価格と比較しどれだけ高く買われているか?

これを“かい離率”と言います。

(135.05円-126.38円)÷126.38円=6.86%

高いほど、理論価格よりCB価格が高いことになります。

一方、あまりにこの数字が高いと株価が上昇しても

CB価格が反応しないという特徴があります。

これは100円割れの銘柄が該当します。

しかし、CB価格が高い場合、株価連動性は高まりますが

下落リスクが高くなります。

ソニー6回債を135円で100万円購入し、償還を迎えた場合。

35万円の損失が発生します。

CB投資方法

株が上がる前に保有し、上昇したら売却する。

投資対象

償還迄の期間が長く、額面近辺で推移している銘柄

理想は105円以下で購入し、130円で売却

注文は“指値で”

CBの板が薄いため“成り行き”の売買は控えてください。

とんでもない価格が付くことがあります。

その他のトレード方法

つなぎ売り

CB市場にフリーランチは存在する!

学者の方は”市場にフリーランチはない”といいますが

”うそ”です。フリーランチもディナーもあります。

逆かい離の銘柄を買い、株式市場(信用)で売却

同時にCBを転換請求する。

株式に転換されたら信用売りの返還に充てる。

これで利益を得ることができます。

CBは株価が転換価格を上回れは株式に転換されます。

償還間近のCBや、株価が転換価格を大きく上回った場合

(転換価格の2倍程度)

CB価格が“理論価格”を下回る場合があります。

タイミングが需要です。

私の数10年前CBのトレーダーをしていた時

この取引を良くしました。

CBは現金取引のみです。

また、空売りはできません。

地味に稼ぐ金融商品です。

もっと東証で取引できるCBが増えると良いです。

 

次回は社債と外債について書きます。

投稿者プロフィール

タダシ
大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)

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