センコーグループHD:株価急伸、ソフトコール設定価格を上回る


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企業物流大手のセンコーグループホールディングス<東証コード:9069>の株価が急伸し、終値(1,125円)がユーロ円CB(2022年3月償還債)に設定されているソフトコールの条件価格(転換価格の120%=1,116円)を上回った。コール発生の条件は、終値が20日連続で設定価格以上の場合だ。

 

<同社2022年3月償還ユーロ円CBの基本情報>

発行日:2017年3月28日

転換期限:2022年3月14日

償還日:2022年3月28日

転換価格:930円

発行額(残額):100億円(100億円)

ソフトコール:コールは、2019年9月28日以降、株価の終値が20日連続して、転換価格の120%(1,116円)以上だった場合に発生する。

 

〇乖離率はほぼ0%に縮小

同社の株価がソフトコールの条件価格を上回ったことで、乖離率がほぼ0%に縮小した。

ソフトコールが設定されているCBは、株価が設定水準を上回るとコールの発生が意識されるため、転換が始まる傾向にある。

同CBは全く転換が進んでいないため、残額100億円が株式に転換すると1,075万株に相当する。しかし、同社が保有している自己株式は82.3万株に過ぎないため、転換が始まると新株が発行されることになる。仮に自己株式が転換に用いられたとしても、発行済株数の6.5%に相当する新株992.8万株発行される。同社は現在40億円(最大470万株)の自社株買いを実施しているもののそれをも上回る。

転換が促進される理由にはもう一つある。それは配当金の権利落ち日が近づいているためだ。同CBにクーポンは設定されていないが、株式の予想配当金は26円で、最低額面(1,000万円)は10,752株に相当するため配当金額は、279,552円だ。利回りは2.79%となる。

一方、新株が発行されると一株当たり利益(EPS)の低下を招き、株価にネガティブな影響がでる可能性が高い。株価から目が離せない状況だ。

投稿者プロフィール

タダシ
大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)

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