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独立系の寮運営やホテルを手掛ける共立メンテナンスの国内CB4回債<東証コード:900049616>は、償還まで85日に迫っているものの利回りが4.5%という高水準だ。
〇昨年2月以降、CB価格はアンダーで推移
昨年2月以降、4回債は額面を下回って推移している。
つまり、その日を境に最終利回りがプラスに転じ、一時は10%を超えることもあった(図1参照)。
昨日4日の終値は99円、利回りは4.5%だった。
なお、15時時点のオファーは99.35円、利回りは2.9%だった。
現在、10年国債の利回りが0%前後で推移している環境下で異常の高さだ。
〇株への転換は期待できない
4回債の転換価格は6,041.5円に設定されており、CBの理論価格は61円と額面を大きく下回る水準だ。CB価格が額面を回復するには株価が転換価格に到達する必要がある。
それは転換期限が3月29日に迫っているため、プレミアムが期待できないためだ。
起債以降の株価推移と転換価格を比べると、株価が転換価格を上回っていた期間はほんのわずかだった(図2参照)。転換は発行額の200億円に対し、2020年11月時点で1,300万円のみ。
ほぼ全額が転換されずに社債として償還されそうだ。
額面以上に価格が上昇することはなさそうだが、償還まで85日、利回り2.5%は魅力的な水準と言えそうだ。
投稿者プロフィール
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大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)
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