迫る転換期限、7銘柄の運命は


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3月末までに転換期限を迎えるユーロ円CB7銘柄の内、転換率(発行金額の内、転換された金額)が80%を超している銘柄は2銘柄のみ。

3銘柄については全く転換が進んでいない状況だ。転換されるか、それとも償還か、7銘柄の動きが注目される。

 

注目は京阪ホールディングス

転換期限を3月までにむかえる7銘柄の内、京阪ホールディングス<9045>のパリティ(理論価格)が97.25円と、転換水準の100円に最も近いため注目される。転換期限の3月16日までに、株価が転換価格の水準まで到達する確率を計算(オプションモデル)すると30.65%という水準だった。(表参照)。今後の株価の動きが注目される。

 

他の銘柄では、FUJI<6134>は既にパリティが195.95円と償還価格100円を大きく上回っているため、残り9億円は転換される可能性が高い。一方、転換期限が2月22日に迫っているNISSHA<7915>や転換期限3月8日のリログループ<8876>については転換される可能性はほとんど残されていない状況だ。NISSAについては発行額の85.8%が転換されたがリログループ<8876>には250億円がまるまる流通している。

 

転換する、しないにせよ3月末に額面1,230億円のCBが償還を迎える。現在のCB市場は発行金額よりも償還金額が多く、縮小傾向にある。しかし、日経平均株価が3万円台を回復するなか、エクイティファイナンスにフォローの風が吹いてきた。今後、CB市場が拡大する可能性は残されている。

 

3月末までに償還を迎えるCB(ユーロ円と国内)
  転換期限 発行額(億円) 残額

(億円)

転換率 パリティ 株価が転換価格に到達する確率
NISSHA 2021年2月22日 ¥200.00 ¥28.40 85.80% ¥67.95 0.00%
リログループ 2021年3月8日 ¥250.00 ¥250.00 0.00% ¥78.11 0.00%
FUJI 2021年3月11日 ¥100.00 ¥9.00 91.00% ¥195.95 100.00%
京阪ホールディングス 2021年3月16日 ¥200.00 ¥200.00 0.00% ¥97.25 30.65%
関電工 2021年3月17日 ¥200.00 ¥200.00 0.00% ¥79.51 0.00%
愛媛銀行 1回債 2021年3月29日 ¥80.00 ¥34.22 57.23% ¥84.81 0.02%
共立メンテナンス 4回債 2021年3月29日 ¥200.00 ¥199.87 0.06% ¥63.73 0.11%

 

投稿者プロフィール

タダシ
大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)

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