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エイチ・アイ・エス(東証コード:9603)の株価は前日比57円高と確りしていたもののユーロ円CBは前日比2円弱下落した。
ユーロ円CBは今まで、同期間の国内債と比べ割高な水準で推移していたため修正の動きが出てのかもしれない。
〇2024年11月償還のユーロ円CB
8月7日のCB価格は85.91円と起債以来の最低だった。
なお、このCBの転換価格は5904円。7日の株価の終値が1361円だったので理論価格は24.28%だ。
また、このCBには転換制限条項が設定されているため転換するためにはある条件を充たす必要がある。
ある条件とは2024年8月15日(償還日の3ヵ月前)までは四半期最後の20連続取引日の終値が行使価格の130%(7285円)を超えた場合に翌四半期に限り転換権を行使することが出来る。
CB起債後の株価は行使価格の130$(7285円)は勿論、転換価格さえ一度も上回ったことがない。
〇最終利回りの推移
エイチ・アイ・エスの国内債でユーロ円CBと償還が一番近い債券は3回債(償還が2024年2月20日)だ。
昨年0.36%だった3回債の利回りは8月7日時点で3.96%に上昇した。
一方、CBの利回りは3回債と比較すると7月下旬までは緩やかな上昇だったがその後急上昇した。
なお、この間JCR格付けがA-からBBB+ 見通しネガティブに引き下げられた。
図4が3回債とユーロ円CBの金利差は5月27日に2.79%まで拡大したが今回のCB価格の下落によりスプレッドが0.33%に縮小した。
いままで割高だったCB利回りが3回債に収斂したようだ。
投稿者プロフィール
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大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)
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