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ドイツを筆頭に、欧州諸国のスティープニングが鮮明だ。ドイツ国債の10年国債と2年国債のスプレッドは10年債利回り上昇で、昨年末の0.14%から0.45%に拡大した。
〇スティープニングが始まった欧州諸国
欧州諸国のスティープニング(10年国債利回り-2年国債利回り)が鮮明だ(図参照:図は昨年末=100)。
昨日の長期債利回りの上昇で、ドイツ国債のスプレッド(10年国債と2年国債)が前日の0.43%から0.45%に拡大した。これは昨年末0.14%の3.15倍の水準だ。
この現象を受け、クレジット市場にも影響が出始めている。昨日の債券市場では投資適格債(格付けBBB以上)と国債との金利差(Tスプレッド)が縮小したものの、ジャンク債(格付けBB以下)のTスプレッドが長期債を中心に広がった(7年債のスプレッドが3bp、10年が債6bp拡大)。
スティープニングは株価へ悪影響を与える可能性があるため、今後の動きが注目される。
投稿者プロフィール
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大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)
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