キャタピラーとコマツ、業界1位と2位の時価総額比は10倍、なぜ?


Warning: strpos() expects parameter 1 to be string, array given in /home/tfujii46636/tadd3.com/public_html/wp-includes/compat.php on line 423

Warning: strpos() expects parameter 1 to be string, array given in /home/tfujii46636/tadd3.com/public_html/wp-includes/compat.php on line 423

Warning: preg_match() expects parameter 2 to be string, array given in /home/tfujii46636/tadd3.com/public_html/wp-includes/class-wp-block-parser.php on line 252

Warning: strlen() expects parameter 1 to be string, array given in /home/tfujii46636/tadd3.com/public_html/wp-includes/class-wp-block-parser.php on line 324

日米で企業の決算発表が相次いでいます。株式市場は決算結果に一喜一憂。急騰する銘柄もあれば、急落する銘柄もあります。

先週、建機業界で最大の米キャタピラーと第二位のコマツの決算発表がありました。キャタピラーは市場予想を上回る好決算で、株価は史上最高値を更新、一方コマツは、業績不振で株価は急落。コマツは自社株買い1000億円を発表したものの株価は下げ止まりませんでした。

この結果、キャタピラーの時価総額は64.3兆円、コマツは6.06兆円で、時価総額比は10.61倍(史上最大)となりました。

この差は一体なんなんでしょう。

〇株価

キャタピラーのPERは47倍、PBRは19.4倍、配当利回りは0.6%、コマツはPERが18.5倍、PBRが1.67倍、配当利回りは2.9%。指数だけみるとコマツが割安です。

 

〇セグメント:キャタピラーは戦略的、コマツが職人

キャタピラーのセグメントは、大きく分けて、電力・エネルギー、

建設業、資源産業の3分野です。今期発表された決算では売上高174.15億ドル(前年同期比22.22%増)の内、電力・エネルギーが70.31億ドル(前年同期比22%増)、建設業が71.61億ドル(前年同期比38%増)、資源産業が37.97億ドル(同4%増)。

電力・エネルギーは、データセンター向けやガス圧縮用タービン関連の販売が増加したためです。建設業の売上は、売上数量の増加と値上げ、EAME向け売上増が要因でした。

 

一方、コマツのセグメントは、建設機器・車両とリテールファイナンス及び産業機械他で、そのうち建設機械・車両の売上高が売上高全体の約92%を占めています。

2026年3月期(2025年4月から2026年3月末)の売上高は4.13兆円(前期比0.7%増)、

建設機械・車両はその内33.8兆円(前期比0.2%増)、セブメントル駅は4.911億円(前期比18.0%減)と低調。地域別ではアジア(日本と中国以外)の売上高が32.9%減、オセアニア・アジア(日本を除く)が14.2%減、日本は4.6%減、欧州、中南米やアフリカの売上高が10%以上の伸びていたものの、アジアの売上減をカバーできませんでした。

 

こうして比較してみると、事業戦略が全く異なった2社です。キャタピラーは戦略的な事業展開をしている一方、コマツは職人で地域分散型の事業展開をしています。

 

〇利益率

営業利益率(四半期)はキャタピラーが17.7%(前期比3.8%増)、コマツは12.18%(同1.6%減)、純利益率(同)はキャタピラーが14.6%(同2.0%増)、コマツは8.7%(同0.4%減)でした。

 

〇次期の見通し

キャタピラーは、過去最高の受注高、収益成長を背景に強気です。一方、コマツは、中東情勢の影響を受けた一部地域の 需要減や、鉱山機械本体の需要減により、減収となる見通しです。利益については、販売価格の改 善やコスト低減の取り組みを進めるものの、米国の関税政策の影響を含む原価の上昇に加え、固定 費の増加や販売減により減益となる見通しです。

 

株価は素直に反応しました。このまま、時価総額の格差は拡大してしまうのでしょうか。

コマツの戦略として、今後市場の拡大期待が高いサウジアラビア、エジプト、ヨルダン、パキスタンなど中東市場やアブリカ市場拡大に力をいれています。昨年はパキスタン政府及び州政府と契約を締結したばかり。

 

コマツは親分肌で、配当金性向は40%以上、キャタピラー24.5%。戦略敵にコマツは保身、キャタピラー戦略的。

 

株式投資の面では、配当重視ならコマツ、成長性ではキャタピラー。

 

 

データ:Bloomberg

国際公認投資アナリスト(CIIA)

証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

AFP

藤井理

投稿者プロフィール

タダシ
大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)

詳しいリンク先はこちら