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米国利下げで材料出尽くし。ドルが買い戻され、日本株に明るい兆しが見えてきました。
今回の米国利下げで恩恵を受けた国は日本だけではありません。景気の悪い香港株式市場も活気づいてきました。香港は、PEG制を採用しているため、政策金利は米国に追随します。米国利上げにより、香港は景気が悪いのにも関わらず利上げを強いられてきました。この利下げで不動産株が急伸しました。万科企業の株価が前週比13.49%、ロンフォー・GHは9.35%上昇。中国の不動産企業の株価が底を打ったと思われます。しかし、習近平政権下の中国株に投資できる機関投資家はいないため、過度な上昇は期待できそうにありません。
〇米国
米国市場ではジャンク債ETFが年初来高値を更新。投資適格から資金がジャンクに移動しています。つまり、リスクオンの動きです。
ジャンク債のクレジットスプレッド(BB)は、前回の暴落時には250bp程度まで拡大しましたが、昨日200bpを下回りました。
この動きは、株式市場にはポジティブサイン。
気になるのは大統領選。ハリス氏が勝てば株価にネガティブ、トランプが勝てば米国株にはポジティブ。含み益に課税するなんておかしいと思います。資産形成をする過程で税金とるなってこと。投資期間で税率を変えたらよいと思います。保有期間1年未満40%、3年未満30%、5年超15%、10年超0%のような。日本も同様。
〇日本
日本株は9月末にかけて一段高となりそうです。高配当、割安銘柄を中心に買われることでしょう。1年後にあの時、買っておけばよかったと後悔しないようにしましょう。
私は、コマツを3545円で少し買い増ししました。
キャタピラーは急伸しましたが、コマツはいまいち。親分頑張れ!6500円を信じて投資しています。
日本製鉄CB
8月の転換金額は2銘柄合計で446.7億円でした。残額は2銘柄合計で165.39億円。
2024年10月償還債の転換期限が9月20日なので残額57.2億円は転換されたと思います。
2026年債の転換期限は10月1日。今月中には、2銘柄の残額は全額転換されるでしょう。
これで重石がとれます。やっかいなUSスチールの案件がありますが、株価は上昇するでしょう。
〇インド
インド市場では今週大型銘柄が買われました。BSE大型株指数の騰落率は1.54%、中型・小型指数はマイナスでした。
大型指数構成銘柄の内、騰落率1位は、アダニ・グリーン・エナジーの12.14%です。
この企業は風力や太陽光発電向けの発電所を建設しています。
売上高約178億円、純利益2200億円、時価総額は5.4兆円の企業です。
データ:Bloomberg
証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)
国際公認投資アナリスト(CIIA)
AFP
藤井理
投稿者プロフィール
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大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)
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