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ドル円の急激な円安を追い風に日経平均が急騰。とりあえずホッとしたものの週末のドル円は149円台から147円台半ばまで売られています。
週末の日経平均は38000円台で終わりましたが、先物は37600円台まで下落しました。米国株は堅調ですが来週の日本株は下落して始まりそうです。
・日経平均とドル円
日経平均とドル円の相関は強く相関係数は0.81(2年、週ベース)です。このことから、
日米金利差の差拡大はドル買いに繋がりやすいと言えそうです。米国利下げ期待が高まる中、日米金利差は縮小傾向にあると言えそうです。
ドル円の推移
円の安さを示す指数としてBIGMAC指数や購買力平価もあげられます。
・ビックマック指数
日本のビックマック指数は3.19で米国やユーロ圏は約半値。中国や韓国より低く、インドより少し高い水準です。
ビックマック指数
・購買力平価とドル円
購買力平価
OECDによるとドル円の購買力平価は94.68円。現在のドル円が147.63円なので乖離が46.36円(35.8%)かけ離れています。
円高要因が積み上がるなか、日経平均の上値が重くなっています。
〇米国株
先週の米国株指数では半導体指数であるSOX指数が先週比9.78%高と、ダウ平均(2.94%)
やナスダックの5.29%を大きく上回りました。ダウは7月17日の高値(終値)から約98.7%、ナスダックは7月10日の高値から94.55%の水準まで回復。一方、日経平均の戻りは米国株と比較し鈍く、7月11日の高値から90.14%の水準です。
〇日本株
来週の日本株は今週の反動で下落して始まりそうです。しかし、9月の権利落ちを控えて
いるため、高配当株は堅調に推移するでしょう。割安、高配当銘柄を拾うようにしましょう。
今週、5大商社の中で、株価の上昇率が日経平均をアンダーパフォームした銘柄は伊藤忠の6.49%(日経平均は8.67%)だけでした。
〇トルコからインドへ
8月上旬からトルコETFが売られはじめました。なかなか収まらないインフレ率、通貨安を背景として売りが出ているのでしょう。一方、インドETFは堅調に推移。年初来ETFの騰落率はトルコとインドが逆転するかもしれません。
〇インド
今週のインド株式市場では大型株指数であるセンセックス指数やNifty50指数の騰落率が中小型指数を上回りました。
センセックス指数の騰落率(週)は1.97%(現地通貨)で、騰落率が最も高かった銘柄は
テック・マヒンドラの8.09%、2位がHCLテクノロジーの7.12%でした。
ハイテク関連銘柄の上昇が目立ちました。
インド市場はIPOが相次ぎ、大型IPOである大手電動二輪車メーカーのオラ・エレクトリック・モビリティー、ソフトウエアメーカーのユニコマース・eソリューションズ、子供用品販売のブレーンビーズソリューションズの株価が急伸しており、市場に活気があります。
インド株投信は積み立てもしくはNISA枠で年間40万円ぐらい投資すると良いとおもいます。私は、NISA枠で毎年40万円はインドファンドを購入する予定です。
個人的には61歳から80歳まで積み上げ、75歳から取り崩す予定です。
・インド株紹介
HCLテクノロジー
HCLテクノロジーはソフトウエアの開発会社です。ワイヤレス通信や電子商取引などの設計・検査などの製品開発をしています。
株式時価総額は8兆円、売上高が2兆円、利益は2930億円です。
予想PERは26.57倍、配当利回りが3.24%で、インド株としては割安な水準と言えそうです。
〇話題
ビンテージギター
近年ビンテージギターの価格が急騰しています。ビンテージギターとは1980年ぐらいまでに生産されたギターを意味しています。
特に値段が最近上昇している機種として、エピフォン・カジノがあげられます。
20年前には40万円程度だった1967年製が120万円まで上昇しています(IRR5.6%)。
製のテレキャスターは出遅れ感があり、今後上昇する可能性が高いと思いました。
1967年~1968年製の価格動向を分析すると高い価格の上昇が期待できます。
株式投資も面白いですがビンテージギター投資も面白いですよ。日々の値動きはありませんが長期投資としては面白いです(配当が付かないの欠点です)。
次は1963年から1965年のストラトが良いですが、すでに手が出ない価格になっております。最低で500万円からが相場です。状態によっては1,000万円越えも。
左が今回購入した1969年製、右が2010年代のマスタービルダー製
どっちが好みですか?
データ:Bloomberg
証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)
国際公認投資アナリスト(CIIA)
AFP
藤井理
投稿者プロフィール
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大学時代から株式投資をはじめ、証券会社のトレーダーとなる。以後、30年
金融畑一筋。専門分野は債券、クレジット。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)
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